Ming Da(ミンダ) 真空管アンプ【ASC-3488LK】 詳細回路説明

ASC-3488LK

Ming Da(ミンダ) 真空管アンプ【ASC-3488LK】の特徴

Ming Da(ミンダ)、真空管アンプ、EL34,KT-88,コンバーチブル、自己バイアスMing Da(ミンダ) 真空管アンプ【ASC-3488LK】の特徴は、リーク・ミュラード型位相反転により真空管EL34プッシュプル回路をドライブする回路を採用。
パワーアンプでありながら良い音で十分な音量で再生できるオーディオ増幅を行う回路設計を採用しています。
〇アンプの増幅度は34dB、1w/8Ω時の周波数特性は10Hz~100KHz(-3dB)の大変広い帯域になっています。
〇オーバーオールのNFBは約6dB。
〇ダンピングファクターは約3。
〇残留雑音は約0.6mV(Aネットワークなし入力端子47kΩターミネイト時)程度と低く、 Ming Da(ミンダ) 真空管アンプ【ASC-3488LK】は大変性能の良いパワーアンプです。

Ming Da(ミンダ) 真空管アンプ【ASC-3488LK】は、オーディオソースを再生する機器から出力される100mVから1V程度の信号を直接接続して良い音で楽しんでいただくために大変使い易い信号レベル設定となっています。

パワーアンプの出力に余力があると、その音は、音量が上がった時にも音崩れが少なく、音に伸びが出ます。これらが聴感上の音のゆとりや豊かさ感を与えてくれます。
またに余力があると、色々なタイプのスピーカを組みわせて鳴らすことができます。
お気に入りのスピーカーには能率の低いスピーカーもあります。それらを思う存分に鳴らせるパワーのゆとりが失敗しないアンプ選びの条件となります。

ASC-3488LKの最終段の回路方式は、真空管EL34(真空管KT-88)を3極UL接続とした音質重視の設計がなされたプッシュプルアンプ方式です。これらによりオーディオシステムをとことん追求できる余裕のパワーアンプなっています。

Ming Da(ミンダ) 真空管アンプ【ASC-3488LK】の入力部の増幅回路について

入力部には、高増幅度(Highμ)の双三極管12AX7が採用されています。この球は音質面では多くのオーディオファンから既に定評があります。
初段部の三極部(1/2)で約30dB程に増幅したオーディオ信号の質を損なうことなく取り出すために、双三極管の2/2部を用いてバッファー回路を設けました。
カソードフォロワー回路の採用により、オーディオ信号を取り出す回路の出力インピーダンスが100kΩ程から、約1/10程まで下げることができました。この回路は緩衝増幅回路やバッファー回路などとも呼ばれます。
ここでのカソードフォロワー回路の出力インピーダンスは、実測で約8kΩ程となっています。このような回路の特徴は、オーディオ信号を次段へ伝える上で音の劣化が少ないという特徴があります。具体的にすなわちカソードフォロワー回路は歪が少なく、高周波特性、高域特性が大幅に改善されます。

これは、オーディオアンプを設計する上で安定したNFBを掛けるための大変重要な要素となります。

プッシュプル動作に必要な位相反転回路(差動増幅回路)

終段のパワー管(EL34)の2本がプッシュプル動作をするためには、真空管EL34のグリッドに入力される信号は、一方の真空管EL34のグリッドに対して180度の位相差を設けたオーディオ信号でドライブすることが条件となります。
そこで、入力段で増幅されたオーディオ信号をカソードフォロワー回路を経由して12AU7を用いた差動増幅回路に導きます。この回路は、リーク・ミュラード型と呼ばれるものです。
この12AU7の1本あたりの動作電流は約2.6mAを流して、それを差動増幅回路で組み上げで増幅度は約15dB程となっています。
12AU7の1/2と2/2のプレート出力回路から180度の位相差を持ったオーディオ信号出力を取り出します。ここに採用された双三極管12AU7は内部抵抗が低くドライブ能力に優れた真空管で、この球も既にオーディオファンから音質面で定評のある真空管です。
12AU7のプレート出力は、カップリングコンデンサー0.33μF/630Vを通り、真空管EL34をドライブするためのグリッドドライブ信号となります。
真空管EL34のプッシュプル動作で最大出力を得るため必要な、真空管EL34のグリッドに与えるオーディ信号として約40Vppを無歪みで取り出す余裕の回路構成となっています。

真空管EL34終段部出力回路

終段に採用された球は、数多くのパワーアンプに採用され、その音の良さでは定評のある真空管EL34です。この球をUL接続(UL:ウルトラリニア接続)として3極管動作をさせています。

プレート電圧は、約350V与えています。カソード抵抗両端電圧で26V、プレート電流で約43mAほど流しています。音の良い、歪の少ないAクラスプッシュプル動作をさせています。

真空管EL34はプッシュプル動作で100Wも出せる高出力動作管として開発された5極管ですが、そこはオーディオファンにとって最も重視する音の良いアンプへのこだわりから、あえてUL接続にしました。その最大の理由は、この真空管の内部抵抗を低くすることで音質向上となるからです。

それはスピーカーの動的制御をするために必要な適度なダンピング能力の向上となって音質の変化として聴感上に現われます。特に趣味のオーディオで最も重要なのは音質へのこだわりの部分です。それゆえ出力をあえて犠牲にしてUL接続にこだわりました。

ドライブ段から送られた180度位相差を持ったオーディ信号は真空管EL34のプレート回路に現れます、そこに接続された出力トランスでオーディオ信号は合成されます。その結果、トランスの2次側でオーディオ信号として取り出すことができます。

パワーアンプの終段部の動作方式のプッシュプル動作では、シングル動作時に比較すると約4倍もの大出力が得られます。シングルアンプの出力に物足りなさや不安を感じているオーディオファンにとって、大きな出力が出せる良質のパワーアンプは、音の出方に余裕が生まれ、伸びがある音となり大変魅力あるものです。

真空管EL34の自己バイアス回路方式

真空管EL34の動作点であるバイアス電圧は、真空管EL34のカソードに接続された1.2kΩ5Wを並列接続とした600Ωの両端に生じる電圧カソード電圧が約26Vに上昇することで得られる電圧を利用して与えられます。

グリッドは、300kΩを通してシャーシー電位に接続されていますので、直流的には、0V電位です。それに対してカソードは、プレート電流が流れると600Ω(1.2kΩ並列)の両端に約26Vの電圧が発生しますので、この電圧だけ、グリッドに対してカソードが高くなるため、グリッドから見れば、グリッドがカソードに対してマイナス26Vの電位を与えることになります。これで動作点が決まる自己バイアス方式です。

本機では、カソード抵抗がそれぞれの真空管EL34に接続されています。それぞれのEL34の動作にカソードから電流帰還が掛かることで真空管の動作をより安定化させる効果があります。

そして真空管EL34はAクラスプッシュプル動作をします。Aクラス動作はオーディオ信号がプッシュプル動作においてクロスオーバー歪みの発生が無く音の良い優れた方式です。

NFB回路

出力トランスから初段に39kΩ//18pFと390Ωの回路が負帰還回路となります。全体で約6dB程のNFBを掛けています。

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